身近な病気なの?
- 2012年時点の全世界での糖尿病罹患率は8.3%であり、日本では5.1%
- 日本国内の患者数は、この40年間で約3万人から700万人程度にまで増加しており、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)を含めると2000万人に及ぶとも言われています。
糖尿病になるとどうなるの?
- 糖尿病の初期は無症状、その後「のどの渇き」「多尿」「頻尿」「だるさ」といった症状が現れます。
- 進行が進むと、一部の患者さんに「体重減少」、さらには「昏睡」といった重篤な症状が見られることがあります。
- また、体中の微小血管が徐々に破壊されていき、壊疽や目・腎臓を含む体中の様々な臓器に重大な障害を及ぼします。
糖尿病3大合併症(糖尿病慢性期合併症)
糖尿病性神経障害
手足のしびれ、けがややけどの痛みに気づかない、筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなど様々な自律神経障害の症状
糖尿病性網膜症
視力低下、失明の恐れ、白内障
糖尿病性腎症
腎臓において尿が作れなくなるため、人工透析をしないと死に至る
その他にも
脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症、皮膚の病気、感染症など
糖尿病にも種類があります
1型糖尿病
膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、体内でインスリンがほとんど作られなくなってしまうタイプ
2型糖尿病
膵臓でインスリンは作られているが、細胞でのインスリンの働きが悪い(インスリン抵抗性が高い)か、膵臓のインスリン分泌能が低下しているタイプ
遺伝子異常
特定の遺伝子の機能異常。頻度はきわめてまれ
続発性糖尿病
ほかの病気や薬剤の作用によって引き起こされる
妊娠糖尿病
妊娠中のみ血糖値が異常となる症状
(必ずしも「生活習慣の悪い妊婦」がなるわけではない)
※日本人の糖尿病の95%は2型糖尿病と言われています